REPORT 現地レポート

三井不動産カップ2025(東京大会)本日開幕「この2試合は15人を平等に評価し、最終ロスター12人は全く誰も決まっていない」コーリー・ゲインズヘッドコーチ

2025年7月3日

 「三井不動産カップ2025(東京大会)」は本日より有明アリーナで開幕(チケット好評発売中)。FIBAランキング9位の日本に対し、デンマークは55位。これから臨む2連戦を前に、コーリー・ゲインズヘッドコーチは「相手ではなく、自分たちのことに集中していきたいです。ただ、デンマークはサイズを生かしてインサイドを中心にプレーしてくると予測しており、その対策は準備しています。中国遠征同様にいろんな新しいことを試していきます」と進化しながら完成形を追求します。「FIBA女子アジアカップ2025」前の最後の実戦練習へ向け、「オフェンスもディフェンスも両方とも成長しなければなりません。相手に予測されないないように、いろんなことを試しながら新しいことを学んでいきたいです」というゲインズヘッドコーチにとってもチャレンジです。

 ポジションレスなスタイルは「Wリーグでのプレーではなく、合宿期間内でのプレーを評価しています」とゲインズヘッドコーチが言及し、所属チームとは違ったさらなる才能を引き出しています。オコエ桃仁花選手(ENEOSサンフラワーズ)にとって、新たな日本のバスケスタイルは「ポジションレスであり、自分は外のプレーが好きなのでスリーポイントも打ちやすいですし、ドライブも仕掛けやすいと感じています」と順応し、練習でも良いパフォーマンスを発揮します。

 今年5月17日に発表した第1次強化合宿メンバー表と比較し、現在まで残った15名中10名のポジションが変わったり、増えたりしています。スモールフォワードだった今野紀花選手(デンソー アイリス)はシューティングガードとなり、ポイントガードも担うまでポジションアップしました。

「1番(ポイントガード)として流れを作ったり、ゲームメイクをしたりする時間帯もあれば、2〜3番(シューティングガード〜スモールフォワード)でアグレッシブに3ポイントシュートを狙ったり、アタックしたりする時間帯もあります。役割がポジションによって違いますが、アグレッシブにプレーするのは変わりません。自分の中でもポジション毎に対応しながら、がんばっていきたいです」

 同じバスケではありますが、ポジションが変わることは容易ではありません。今野選手は「情報量が多く、ディフェンスシステムも複雑です。一緒に出ている選手によってポジションが違います。自分がボールをプッシュしたら1番に入り、他の選手がプッシュしたら2番になり、コートの中でもポジションが変わるので本当に難しく、頭を切り替えなければいけません。自分にとっても挑戦ですが、楽しみながらできています」と新たな発見をする日々を送っています。

 今大会に出場する15名から、本番となるFIBA女子アジアカップ2025へ臨む12名にロスターが決まります。今大会が最後の選考となり、「選手たちに求めているのはペースを継続すること。速いペースで、スピードを生かしたプレーをすること。いろんなディフェンスを試す中で誰が遂行できるかを評価していきます」とゲインズヘッドコーチは見極めていきます。「この2試合は15人を平等に評価し、最終ロスター12人は全く誰も決まっていないです」と続け、横一線の選手たちが最後のアピールをする2試合となります。

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